とろろ昆布でダイエットしよう

とろろ昆布の効果

 

 

 

とろろ昆布は特に目新しい食材ではありませんが、ちょっとしたきっかけからダイエットに効くということで世間の注目を浴びるようになったわけですが、平成18年度の日本食品科学工学会大会では、大手食品メーカーであるフジッコ株式会社と東京海洋大学大学院の矢澤一良教授が、とろろ昆布は血中の中性脂肪の上昇を抑える効果がある、という内容の研究結果を発表しています。

 

 

とろろ昆布の原料はもちろん昆布ですが、その工程は、酢漬け切断~砂取り~調味~撹拌~プレス~成型~切削というもので、この加工方法の特徴は、水や調味液中での煮炊きが無い点と切削と呼ばれる工程で昆布が極めて薄く削られることにあります。

 

 

昆布の細胞の大きさよりももっと薄く削るという加工特徴が、とろろ昆布の消化管内での有用成分溶出量を多くして、水溶性食物繊維の溶出量を増加し、血中中性脂肪の上昇を抑制する作用に影響していると考えられているのです。

 

 

これは削る前の昆布でもみられる効果ですが、それよりも遥かに程度が高いのです。血中中性脂肪の元は食事などに含まれる油で、油は分解されて小腸から吸収された後に中性脂肪として再合成され血液中に出ていくのです。中性脂肪自体は筋肉のエネルギーとして必要な栄養素ですが、余分な中性脂肪は脂肪細胞に蓄積されてしまい、多過ぎると困るのです。